Googleマップに口コミが付いた。返信したほうがいいのは分かる。でも、何を書けばいいか分からない。AIに書かせたら楽だけど、お客様に気づかれないか。そう迷っている店主の方へ。
先に結論を書きます。返信は、短くていいので返してください。1件ごとに、お客様が書いた言葉を1つ拾い、店の人の言葉を1つ足す。AIに書かせるなら下書きまでにして、送る前にこの2つを自分で入れます。
この記事では、返す店と返さない店の差、星ごとの例文、「AIだ」と気づかれる返信の形、返信の手順を書きます。全国14,504店を当社で調べた数字と、Google のヘルプの原文をもとにしています。
結論:返す。お客様の言葉を1つ拾う
良い返信に、長い文はいりません。次の3つが入っていれば足ります。
- お礼:来てくれたこと、書いてくれたことへのお礼
- お客様の言葉を1つ:口コミに書かれたメニュー・担当・場面を、そのまま1つ拾う
- 店の言葉を1つ:その言葉に、店の人しか書けない一言を足す(仕込みの話、次の季節のこと、直したこと)
2と3が入ると、読んだ人に「この店は口コミを読んでいる」と伝わります。返信を読むのは、書いた本人だけではありません。これからお店を探す人も、口コミと返信を並べて読んでいます。
理由:返す店と返さない店の差
当社で全国14,504店の Googleマップを調べ、口コミに返信している店と、していない店を比べました(どれも真ん中の値です)。
- 整体:返信あり2,797店は口コミ51件・一覧の位置26番目。返信なし522店は14件・38番目
- 居酒屋:返信あり1,443店は口コミ212件・17番目。返信なし1,221店は82件・27番目
- 美容室:返信あり2,238店は口コミ52件・24番目。返信なし924店は27件・32.5番目
返信の早さでも差が出ました。全業種で、返信が7日以内の店(6,663店)は口コミが月0.6件増え、30日より遅い店(698店)は月0.4件でした。居酒屋では0.8件と0.4件です。
正直に書くと、全業種をまとめると、月に増える口コミの数は返信あり・なしとも0.6件で同じでした。ラーメンとカフェでは、差はほとんどありません。そして、これは「ある時点で数えた相関」です。返信したから口コミが増えた、とまでは言えません。それでも、整体・居酒屋・美容室のように、近所の人が口コミを読んで選ぶ業種ほど、返す店のほうが口コミが多く、一覧の上にいました。
例:星ごとの返信の例文
下の[ ]の所に、口コミに書かれた言葉を入れてください。ここを入れ替えるのが、例文を使う時の一番大事な所です。
ご来店と口コミ、ありがとうございます。[ランチの唐揚げ]を気に入っていただけて、うれしいです。[毎朝、店で漬け込んでいます]。また近くに来られた時は、お声がけください。
ご来店ありがとうございます。[スタッフの説明が丁寧だった]とのお言葉、本人にも伝えました。[待ち時間が長かった]点は、申し訳ありません。[予約の間隔を見直しています]。次にお越しの際も、気づいたことがあれば教えてください。
ご来店いただいたのに、[料理が出るまでお待たせして]しまい、申し訳ありません。[その日は人が足りず、順番が乱れていました]。[今は注文の受け方を変えています]。ご意見をいただき、ありがとうございました。
低い口コミには、言い返さないでください。事実なら謝って、直したことを書く。事実と違う時も、決めつけず、店で確かめたことだけを書きます。お客様の名前や来た日、予約の中身は書きません。消せる口コミと消せない口コミの見分け方は「Googleの低い口コミ、消せるもの・消せないもの」に書きました。
AIに書かせていい? 「AIだ」と気づかれる形
ネットの相談の場に、お客様の側から、こんな声がありました。
最近Google口コミへのオーナーからの返信が、明らかにAI使用が丸わかりなのが増えてきましたが、どう思いますか?
お客様の側からの問い。(2026年4月・原文)お店の人間が書いたように見せかけて実はAIっていうのは、ちょっと誠実さにかけてると思います。
同じ相談に付いた、一番よい答えに選ばれた回答。(2026年4月・原文)
読む人が見ているのは、AIを使ったかどうかより、自分の口コミを読んでくれたかどうかです。気づかれやすいのは、次のような返信です。
- どの口コミにも、同じ書き出しと同じ締めが付いている
- 口コミに書いていないことに、お礼を言っている
- 短い口コミに、長くて丁寧すぎる返信が付いている
- メニューや担当の名前など、店の中身が1つも出てこない
数字も1つ見ておきます。当社の調査では、同じ文の返信が並ぶ店が1,152店あり、口コミは月1.2件増えていました(全業種の真ん中は0.6件)。口コミの多い忙しい店ほど、同じ文で返している、ということです。同じ文が悪いとは、数字からは言えません。ただ、口コミが増えるほど、同じ文が並ぶのも目に入りやすくなります。
AIを使うなら、下書きまで。送る前に、次の3つだけ自分で直してください。
- 口コミに書かれた言葉を1つ、そのまま入れる
- 店の人しか知らないことを1つ足す
- 書き出しを、前の返信と変える
手順:返信の出し方と、出した後
- お店の Google アカウントで、ビジネス プロフィールを開き、「クチコミを読む」を押す
- 返信したい口コミの横の返信のマークを押す
- 文を入れて「返信」を押す
Google のヘルプには、返信は審査されてから出ると書かれています。「通常、返信の審査の所要時間は 10 分以内ですが、最長で 30 日ほどかかる場合もあります」。返信が出ると、口コミを書いた人に知らせが届きます。お客様は返信を読んだ後に、口コミを書き直すこともできます。
出した返信は、同じ画面の編集のマークで直せます。消すこともできます。返信は「お店からの返信」として出て、書いた店の人の名前は出ません。
まとめ:短く返す。言葉を1つ拾う
返信は短くていい。お礼と、お客様の言葉を1つ、店の言葉を1つ。返すなら、なるべく7日以内に。AIは下書きまでにして、送る前に自分の言葉を入れる。
毎日の返信を自分で続けるか、誰かに頼むかは、15分の相談で一緒に決めます。今のお店の位置を見て、最初の1か月でやることを3つに絞り、頼むか、自分でやるかを決めます。自分でやると決めたら、それで終わりで大丈夫です。
空いている時間を押して、名前と電話番号を入れるだけ。電話か Google Meet を選べます。
相談は1日2枠まで・電話か Google Meet。こちらから売り込みの電話はしません。出典:Google ヘルプ(ユーザーからのクチコミを管理する)(2026年11月3日に確認)。画面の名前は変わることがあります。お客様の声は Yahoo!知恵袋の相談(原文)を2026年11月3日に開き直して引きました。店の数字は当社の全国調査(14,504店・2026年10月9日から取得)で、ある時点で数えた相関です。例文の[ ]の中は、説明のための例です。